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汗の原因は暑さだけじゃない!多汗症の種類と原因を解明!

夏に向けて、暑さが厳しくなってくる時期は、汗のニオイが気になる季節でもあります。自分ではあまり気にしていなくても、他人は案外気づいているものです。特に女性は、汗をかいてしまうと、どうしても周囲の視線を気にしてしまいますよね。

 

でも、全く暑さとは関係ないときに、びっしょりと汗をかいた経験はありませんか?しかも、これ以上かいたら臭っちゃうと思えば思うほど、汗がじんわりと出てくる…。それは、もしかしたら「多汗症」かもしれません。

 

多汗症といっても、人によって症状や種類はさまざまです。本格的に暑くなる前に、多汗症の対処法を知っておきましょう!今回は、多汗症の種類と原因についてご紹介します。

 

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汗をかく原因と多汗症の原因に違いはあるの?

 

汗をかく原因 ~そもそもなぜ人は汗をかくのか?~

 

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多汗症について触れる前に、そもそもなぜ私たち人間は汗をかくかご存知でしょうか?

夏に限らず、秋や冬でも少し動いただけで汗が出てきますよね。実は汗をかくのは、この地球上において哺乳類だけともいわれています。ヒトの皮膚には「汗腺」が走っており、汗をかく(外へ出す)ことで体温を調節しています。普段、何気なく汗をかいていますが、しっかりと外へ出さないと、体温が体内にこもり熱中症などの原因にもなりかねません。

 

ちなみに哺乳類のなかでも汗をかいて体温を調節しているのは、人間以外に馬くらいです。私たちが生きていくうえで「汗をかく」という行為は非常に重要な役割を担っているようですね。

 

多汗症の原因 ~なぜ暑くもないのに大汗をかくの?~

 

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多汗症は暑さとは関係なしに汗が大量に出てくる状態をさしています。では、なぜ熱くもないのに大量の汗をかいてしまうのでしょうか?現在では多汗症の多くが精神的ストレスと関係していると指摘されています。

 

そういわれてみると、たしかに人前でプレゼンをしなければいけないときは手だけでなく全身汗をかいたりしますよね。ただし、多汗症は緊張や不安を覚えたときだけではなく、自宅でリラックスしていても、汗をかく場合あります。

 

かつては緊張からくる汗と理解されていましたが、最近になって交感神経が活発になることが原因の一つと解釈されつつあります。しかし、大量に汗をかく=多汗症と安易に自己判断するのは危険です。なかには何らかの病気があって、その影響を受けている可能性もあります。暑くないのに汗が出てくるなど、症状があらわれている場合はドクターに相談しましょう。

 

多汗症の分類

 

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多汗症の種類について触れる前に、もう一度、多汗症とは一体どんな症状をさしているのか、復習しておきましょう。多汗症とは交感神経が通常よりも活発に動くことによって、気温とは全く関係なく、エクリン腺から汗が出ている状態のことを多汗症といいます。なかには、日常生活を来すほどの症例も認められており、最近では手術によって症状を抑える方法も出てきています。

 

多汗症には主に3つの種類があり、これらは症状の発生する皮膚の面積と推測される原因によって分類することができます。ちなみにこの分類方法の場合、100cm2以上(全身性発汗まで)の皮膚で発生する多汗症と、それよりも小さい面積でのみ発生する多汗症の2つに大きく分けられます。

 

温熱性発汗

 

温熱性発汗は、いわゆる暑いと感じたときに汗が出てくる状態をさしています。気温が上昇したときや運動したときに出てくる汗のことで、汗をかくことによって体温を調節しています。

 

精神性発汗

 

精神性発汗は、名前から推察できるように過度なストレスがかかっているとき、あるいは緊張や不安を覚えたときに汗が出てくる状態です。大勢の人の前で何か自分の意見をいわなければいけなかったり、資料を提示しながら発表したりと、思わず汗が止まらなくなってしまった経験があるのでは?「冷や汗」と呼ばれる症状も、この精神性発汗に分類されます。

 

味覚性発汗

 

辛いものや酸っぱいものを食べたときに、じんわりと汗をかきますよね。この状態を味覚性発汗といいます。全身に汗をかくというよりも額や鼻の頭など、局所的に汗をかくのは味覚性発汗ならではの特徴といえるでしょう。

 

多汗症の種類とその原因、治療法について

 

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「汗をかく」といっても、おそらく状況によって、あるいは個人の体質によって、特に汗をかく部分は変わってくるでしょう。緊張しているときに全身汗をかく人もいれば、手汗だけがすごいという人もいますよね。

 

「多汗症」は主に病気やホルモンバランスの乱れなどによって全身に汗をかく「全身性多汗症」と手のひらや額、脇の下など汗をかく場所が限定されている「局所性多汗症」の2種類に分けられます。

 

それぞれ原因は異なりますが、局所性多汗症は精神的なストレスや自律神経の乱れというよりも身体疾患や明らかな異常から発症している可能性が高いといわれています。つまり、ストレスへの耐性を強化したからといって、必ずしも多汗症の症状がおさまるとも限りません。

 

多汗症は大人になってから発症するよりも、子どもの頃から何かしらの症状が出ていて、本人があまり深く認識しないまま、大人になってもその状態が続いている場合もあります。「多汗症」という病名は、過去に比べると現在は広く浸透していますが、「自分は違う」と思い込んでいる人も多く、多汗症の症状が発症しているにも関わらず、そのままの状態で放置されるケースも珍しくありません。

 

ちなみに緊張や不安を覚えると、手のひらにじんわりと汗をかく人も多いですよね。これは多汗症のなかでも「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」といわれる症状です。また、なかには手のひらだけでなく足の裏まで汗をかく人もいますが、この場合は「手掌多汗症」ではなく「手掌足蹠多汗症(しゅしょうそくせきたかんしょう)」の可能性が高いでしょう。

 

多汗症を治したいなら生活習慣を見直すことも大事

 

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多汗症の全てが必ずしも精神的ストレスと深く関わり合っているとは限りません。ただ少なからず、日頃のストレスがたまっていることが影響しています。多汗症は自力で治すのではなく、専門機関を受診し、医師に判断を仰ぐのが正しい対処法です。場合によっては切開手術を施すケースもありますが、医師によっては民間療法をすすめてくることもあります。

 

自律訓練法

 

多汗症の原因が精神的ストレスと関係していると医師によって判断された場合、心療内科や精神科では心のバランスを整えるために自律訓練法を教わる機会があります。たとえば、どうしても仕事で重要なプレゼンをしなければいけない緊張した場面でも、きちんとメンタルをコントロールして本番に臨めば、汗のことをあまり気にする必要はありません。

 

自律訓練法は、いきなり最初から一人では行えません。慣れるまでは医師の指導のもとに進めていきますが、手順ややり方を覚えれば、自分の好きなタイミングで取り組むことができます。

 

積極的に運動をする

 

汗のことを気にして運動を控える人もいますが、これは多汗症の対策としては不適切です。ただでさえ、現代人は仕事や家事に追われていて、運動をする機会を失い、運動不足な日々を過ごしています。このままでは、汗腺の機能が正常に働かなくなる可能性が高まってしまうのです。定期的に運動をする時間をとり、意識的に「汗をかく」時間をとっていきましょう。汗腺を活発な状態にさせておくのも、多汗症の民間療法の一つです。

 

食生活を見直す

 

毎日脂っこいものばかりを食べている方は、食生活を改善する必要があります。動物性脂肪だけでなく、野菜やたんぱく質もとり、全体的な栄養バランスを考えながら、毎日食事をしていきましょう。

 

糖分や油分を極力減らし、食生活を見直すことは汗の質を改善することにつながっていきます。もちろん、塗り薬や手術など本格的な治療も考えなければいけませんが、治療しているからといって不摂生な生活を送っていては、根本的な解決になりません。普段から脂質の多い揚げものを多く食べていたり、お酒を飲む習慣があるなら、これ以上、質の悪い汗をかかないためにも今すぐ悪い食生活を断ち切りましょう。

 

全身性多汗症とは?

 

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全身性多汗症の原因

 

全身性多汗症は、限定的ではなく全身汗をかきやすい状態をさしています。多汗症は、この全身性多汗症と局所性多汗症の2種類に分けられますが、多汗症の患者のうち9割が局所性多汗症、1割が全身性多汗症を発症しています。全身性多汗症は発症している人が少ない傾向にありますが、全身から汗をかいてしまうため、多汗症のなかでも最も治療が困難ともいわれています。

 

局所性多汗症であれば、脇の下にパッドを敷くなど自分でも何かしらの対処法は思いつきますが、全身から汗をかくとなると、身近なものではとても解決できません。ましてや自力で完治を目指すのは、おそらく厳しいでしょう。

 

原因がわからない汗? 特発性多汗症とは?

 

特発性多汗症は、明らかな原因がわかっていません。つまり「これをすれば症状がやわらぐ・治る」といった治療法も明確に定まっていないため、他の多汗症よりも治療期間が長くなる可能性があります。ただ原因がわからなくても、治療法が全くないというわけではないので、医師と相談しながら、適切な施術を受け、必要であれば薬なども処方してもらいましょう。

 

全身性多汗症の治療方法

 

汗をかく場所が限定していれば、手術を受けることで症状がおさまる場合もあります。しかし、場所など全く関係なく全身から汗をかくとなると、手術をする選択肢も考えられなくなってしまいますよね。全身性多汗症の治療法の一つとして、多汗症向けの漢方を服薬することが挙げられます。劇的に症状がおさまるわけではありませんが、時間をかけて体質を改善していき、また普段の食生活や生活習慣を見直すことで、症状がやわらぐケースも出てきているようです。

 

局所性多汗症とは?

 

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局所性多汗症の原因

 

局所性多汗症は手のひら、額、頭など汗をかく場所が限定されている「多汗症」のことをいいます。多汗症を発症している方の9割が、この局所性多汗症といわれているほど患者さんが多い病気です。また、汗をかく場所は決して1か所とは限りません。通常、汗をかきやすい場所は汗腺が走っている脇の下や足の裏、頭などですが、それ以外の場所でも汗をかく場合もあります。

 

多汗症は、特定の場所に汗をかく「局所性多汗症」と、全身に汗をかく「全身性多汗症」に分類されますが、どちらとも未だはっきりとした原因はわかっていません。ただ交感神経が活発することで汗腺にも影響が出ているということは解明されています。

 

局所多汗症の治療方法

 

局所性多汗症に関しても自力で完治を目指すよりかは、専門医にアドバイスを求めましょう。また、なんとなく手のひらに汗をかきやすいと思っているだけで、まさか自分が多汗症になっているとは思えない人も多く「多汗症」が一つの病気であることを認識したほうがいいかも!脇の下など、明らかに場所が特定されているなら、手術をするのも一つの選択肢です。

 

多汗症は病気?健康保険が適用されるのを知ってました?

 

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かつては多汗症に悩んでいても、手術を受けるとなると「保険適応外」とみなされ、治療を受けられない方も大勢いらっしゃいました。しかし、2012年から重度の多汗症患者が受けるボトックス治療については保険が適応されることになりました。以前よりも安く治療を受けられるようになった分、多汗症の悩みから解放される人も少しずつ増えてきています。

 

ただし保険が適応される「条件」がいくつか存在します。ボトックス治療を保険の適応内として認めてもらうためには、医師が「特別な原因がないのに日常生活に支障が出るほど多くの脇汗が出る病気」と判断しなければいけません。また、多汗症の原因が他の病気と関連している場合は、多汗症よりも原因となっている別の病気の治療が優先とみなされるため、ボトックス治療を受ける場合でも保険適応外になってしまいます。

 

たとえば脇汗がひどくても、原因不明の過剰な脇汗が半年以上前から続いている、あるいは両方の脇で同じくらい多くの汗をかくなど、細かい条件をクリアしていないと、保険は適応されません。ボトックス治療を検討する場合は、必ず前もってドクターに保険が適応される範囲なのかを確認しておきましょう。

 

多汗症はどこ(何科)で治療を受ければいいの?

 

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ところで「多汗症」を発症した場合、何科を受けるべきだと思いますか?

明らかに精神的なストレスがある場合は、やはり心療内科や精神科?それとも脇汗がひどいから皮膚科?おそらく多くの人が多汗症と自覚していても、何科を受診すればいいのかわからないでしょう。

 

多汗症について相談したいときは、多汗症を専門とする皮膚科で受診します。多汗症専門外来、発汗異常外来などがある病院を受診すると、適切な処置を受けられるでしょう。なかには医療機関を受診しても、症状が改善されず、なくなく治療を諦めている人も少なからずいるようです。

 

仮に多汗症以外の病気の可能性があったとしても、汗をかくことが気にかかっているなら、まずは皮膚科を受診しましょう。皮膚科で原因がわかれば、他のどの科を受診すればいいのかも指示してくれます。

 

多汗症手術のリスクと後遺症は?

 

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ETS手術を受けた9割以上に、代償性発汗!?

 

多汗症を本格的に改善していくためには、「ボトックス注射」と「手術」のどちらかを選ぶことになります。

 

ボトックス注射は注射をするだけですので、傷跡も残りません。即効性はあるものの、3か月ほど経過すると効果は薄れてくるようです。

 

一方、手術は「ETS手術」といって汗をかく原因となる交感神経を切断する施術を行います。こちらも即効性はあり、クリニックによっては日帰りで手術を受けることも可能です。

 

ただし、ETS手術はメリットだけではありません。施術を受けた9割以上の人が「代償性発汗」という副作用が出るといわれています。たとえば、汗をかきやすい部分の交感神経を遮断したつもりでも、別の部分がさらに汗をかきやすくなることもあり、決して手術を受けたからといって多汗症が完治するとは限りません。手術を希望する場合は、こういったリスクがあることを承知のうえで、ドクターともよく相談しながら、治療を進めていきましょう。

 

多汗症の治療費用は?

 

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手術

 

多汗症手術は「ETS(腔鏡下胸部交感神経遮断術)手術」と呼ばれる方法をとります。交感神経を遮断する施術になるため、他の方法(注射や薬)と比べると、負担は多少大きくなってしまいます。気になるETS手術の費用ですが、保険が適用され、自己負担は3割程度。保険適用後の費用は10万円前後になります。また、高額医療費返還手続きを申し込むことによって、あとから手術にかかった費用が一定額返金されます。

 

ただETSに関しては賛否両論あり、副作用を訴える人も少なくありません。手術を受ける前に、きちんとメリット・デメリットについては把握しておきましょう。

 

ボトックス注射

 

多汗症=手術でしか治せないと思っているなら、それは大きな勘違いです。

ボトックス注射といって注射を打つだけで症状がやわらぐ場合もあります。施術内容としては、汗をかきやすい部分にボツリヌストキシンを注射するだけです。傷跡も残らず、術後すぐに通常通りの生活を送ることができます。また施術にかかる時間も15分程度なので、ETS手術よりは負担軽減につながります。

 

脇の下の多汗のみを治すためにボトックス注射を受けると仮定した場合、こちらも保険が適応され、自己負担額は3割程度です。すべて自費で負担する場合は10万円前後の費用がかかります。脇以外の場所については保険適応外とみなされるため、治療費もクリニックによっては10万円以上かかるケースもあります。

 

 

受診する病院によっては、患者への負担を考慮し、手術や注射ではなく塗り薬で対応する場合も十分考えられます。多汗症の症状が比較的軽度であれば、塩化アルミニウム製剤と呼ばれる塗り薬を使うことで、快方に向かう可能性もあります。

 

1日1回汗をかきやすい部分に塗るだけなので、毎日続けやすいですよね。ただし、顔に塗る場合は医師と相談してから塗っていきましょう。しばらく塗り薬で様子をみながら、効果がなければ手術や注射を検討する方法もあります。

 

塗り薬に関しては保険が適用されません。しかし、費用は3,000円~6,000円程度ですので、手術や注射を受けるよりは、はるかに治療費を抑えることができます。最初から手術と決めつけずに、塗り薬も一つの選択肢として視野に入れてみましょう。

 

まとめ

 

周りは気にしていなくても、多汗症を自覚している本人からしてみれば、外へ出るだけでも精神的に疲れてしまうでしょう。電車に乗っていて、近くにいた人がゴホンと咳き込んだだけでも、自分の臭いが原因?とヒヤヒヤするものです。特に夏にかけては、気温も上昇し、多汗症でなくても汗をかきやすくなります。

 

どうしても症状が出ていて気になるなら、一度、多汗症を専門とする皮膚科を受診してみましょう。安易に自己判断せず、医師の指導を仰ぐことをおすすめします。

 

また手術や注射を受けるにしても「必ず完治する」という確証はもてません。場合によっては、副作用が出て、今まで以上に苦労する可能性もあります。まずはそれぞれの治療法のメリット・デメリットについて情報を収集したうえで、信頼できるクリニック・ドクターを探すことから始めていきましょう。